完成!フロントマルチシステム






かれこれさまざまなスピーカー交換を経て、くさいノアに出会い、アンプの重要さを思い知り、
すっかりオーディオにのめりこんでしまったばろんです。どうもこんばんは。

純正のスピーカーからフュージョンのトレードインスピーカーに交換し、
そのスピーカーが最大出力300Wにも関わらず、ちょっと音を大きくしただけで音がゆがむのに若干満足していたところから始まり、
高音の伸びやかさを求めカロッツェリアのスピーカー導入。
が、金がなかったので中古の型落ちモデルであるカロッツェリア TS-J160A(ハイパス付きトレードインスピーカー)に落ち着く。
高音のきらびやかさは過去のスピーカーで最高だった。(←ここでカロッツェリアに固執するようになる)

長い間TS-J160A時代が続き、ばろんはもうこれ以上オーディオいじる事もないだろうと踏んでいたのだが、
TS-J160A最大の弱点「低音」に悩まされ、とうとうサブウーファなる物を導入。

サブウーファも当然カロッツェリアで、型番はTS-WX110A
110Wのアンプ内臓サブウーファでえみちゃんの狭い室内には十分過ぎた音圧を誇る。
シート下に収まるコンパクトボディとの事だが、えみちゃんのシート下には大きすぎた(笑)

高音は煌びやかに、低音は申し分なく魂を揺さぶる。
そんなオーディオ達にばろんの満足度は100%だった。

しかし人間というのは無いものねだりで、100%の満足度も徐々に減退していく事になるのであったw


高音がだんだんキンキンと耳に付くようになってくる。低音は相変わらずブイブイ鳴っているのだが
よく聞くとパソコンのスピーカーで聞こえていたのにクルマのスピーカーでは完全に聞こえていない音がいくつもある。
そうです。高音と低音だけがドンドンシャリシャリ鳴っていて、中音がまったく上手に鳴っていなかったのである。

これがいわゆるドンシャリ系といわれる物なのか!?

クルマに乗って音楽を流す度に気になる中音。
イコライザーをいじってみようとも、今までクリアに聞こえていた音がクリアに聞こえなくなる。
クリアにすればするほど中音は聞こえなくなっていく。



そこで出会ったのが「くさいノア」である。
くさいノアに関しては前述の日記であるビギナーのカーオーディオシステムの基礎知識の巻を参照していただきたい。

本当にあの時はダッシュボード上でGLAYが演奏していたように聞こえたのだ!!


パワーアンプ、セパレートスピーカー、クロスオーバーネットワーク、ハイローコンバータ。
これらの知識をばろんに与えてくれたくさいノアはばろんのオーディオ史で語らずにはいられない存在だろう。

ありがとうくさいノア!

くさいけどありがとう!





そしてくさいノアからパクってきたアンプとスピーカー。
えみちゃんに付け変えてからの、聴くに堪えないツイーターのノイジーな高音は今思えばばろんのセッティングミスと言える(笑)
散々バカにしてすみません。

色々パクった罰が当たったのか、まともに音を出力できなくなるまでぶっ壊れたアンプを外すのを皮切りにスピーカーを見直す事に。
もちろん、くさいノアからパクったスピーカーを売りとばした金が元手になりました(爆)

それが今愛用しているTS-C1610AU
ツイーターも無難な場所にインストール

いい加減にやっておきたかったドアのデッドニングを施工。
そして前回のアンプぶっ壊れ騒動がイヤだったので新品でカロッツェリアの新型パワーアンプGM-D7400を購入。






アンプを手にいれてから更に音への執着心は強くなる。




これがアンプ導入直後のシステム構成。
アンプは4chあるが、2chのみ(フロント右とフロント左)を使い、アンプを介したその先のクロスオーバーで帯域を分け、ミッドとツイーターをセット。
サブウーファは110Wとはいえアンプ内臓の為、アンプへは繋がない。まぁ配線がめんどくさいってのが本音ですがw

これだと、ツイーターの音が耳に付く。これはツイーターをミッドよりかなり上(純正の位置)にインストールした為である。
ツイーターの音量を下げると一緒にミッドの音量も下がる。
ミッドを大きめに、ツイーターを抑えめに鳴らしたくなります。

ならばツイーターとミッドを別々に制御できる方法はないかと考えたばろんはある方法を思いつく。




それがこのシステム。
ネットワークから先のツイーター線、ミッド線をそれぞれアンプのAチャンネル、Bチャンネルに繋ぎ、4chフル駆動の状態で鳴らす。
こうする事でツイーターとミッドの音量をアンプのゲインである程度個別に調整できるのだ。

これでもう完成だろコレw
完璧だろ配線も繋ぎ直すだけでいいし♪

ヨッシャー!!!!

と思っていたのですが、これだと何故かとてつもないノイズが出るんです。
ツイーターからとんでもない歪みが出てしまって聴けたもんじゃない!耳をつんざくツイーターの完成でした・・・(´・ω・`)

原因はおそらく逆起電力とかそういう感じかと思われますが・・・

スピーカー付属のパッシブクロスオーバーネットワークというのは+を2本に分岐して、
ハイパス、ローパスをかけてミッドとツイーターへ。そして最後に1本の−へと収束しています。
ミッドのコーンが振動した際に電流が逆流してツイーターへノイズとして出力されてしまうのではないかなー?などと勝手に解釈しております。

こういった点に限って、スピーカーの構造はモーターの構造によく似ていると言えます。
普通はモーターを回すのに電力を必要としますが、反対にモーターを手で回すと電力が発生するのです。
スピーカーにも同じ事が言えるわけで、スピーカーのコーンを指で押すとスピーカー線に電流が流れてしまう。という事になります。これを逆起電力と言います。

アンプを介して大電流でスピーカーを駆動させるとその振動で逆起電力が生まれやすくなります。
その逆起電力の影響をモロに受けやすいのが、少ない電流で振動してしまうツイーターです。


そんな逆起電力をうまく分断する方法はないだろうか。


そんなこんなで色々ネットで調べてみたところ、マルチアンプシステムなるシステムを発見。
マルチアンプシステムとはその名の通り、アンプがマルチ(複数)なシステムなのである(そのまんまやんけ)

つまり、ツイーター専用のアンプと、ミッド専用のアンプをそれぞれ1個ずつ用意する必要があるという事です(`・ω・´)
フロントスピーカー線をアンプへ通す前にあらかじめ「デジタルクロスオーバー」でツイーター用の線、ミッド用の線と完全に分岐させておき、
ツイーター線はツイーター用アンプからツイーター本体へ、ミッド線はミッド用アンプからミッドスピーカー本体へそれぞれ繋ぎ、配線を完全に分離させて分ける事でミッドの逆起電力をツイーターへ絶対に流れない方向へと持っていくシステムであります。

おそらくこれが究極なんでしょうけど、SW20では設置するスペース的な問題もあるし、そんなアホみたいに金かかるシステムはバカバカしいので、
マルチアンプシステムの簡易版であるフロントマルチシステムというシステムを採用する事に。


フロントマルチとは上記のマルチアンプシステムを踏襲しつつ、お手軽に再現してやろうという物です。

条件としてはリアスピーカーをまったく鳴らさないという事が大前提です。
ある人の影響でばろんはリアスピーカーなんか必要ない!主義ですのでまさにばろんにはうってつけのシステムと言えます。

純正デッキでも社外のナビでもなんでもスピーカー出力にはフロント出力とリア出力がそれぞれ独立して存在してます。
しかし、ばろんみたいな人の場合、リアスピーカーは鳴らさないので本当ならばリアスピーカーの出力線は必要ないですね。実際使っていませんし。

そこで、フロントスピーカー出力でミッド鳴らし、リアスピーカー出力でツイーターを鳴らす事で逆起電力もへったくれもないシステムを作り上げるのが
このフロントマルチシステムというやつなのです。



そこで必要になってくるのが、今までの図の中になかった「2WAYデジタルクロスオーバー」という奴です。

デジタルクロスオーバーというのはその名の通り、デジタルにハイパス、ローパスをかける事ができる代物です。
2WAYとはフロントとリアにそれぞれ独立して個別のハイパス、またはローパスフィルターがかけれる事からです。
つまり、
フロント出力にローパスをかけて(高音を遮断)ミッドを鳴らす
リア出力にハイパスをかけて(低音を遮断)ツイーターを鳴らす
という事がこいつ一つでできてしまうのです。


さらにヘッドユニットのフェーダー調整(スピーカーのフロントとリアの音量調整)によって、ミッドとツイーターの音量のバランスを調整する事ができるようになります。
また、アンプのゲインをミッドとツイーターそれぞれで個別に調整できるので、ミッドもツイーターもお互いの干渉がない限界域のパフォーマンスを発揮できます。

実際聞いて見ると、今までとは明らかに違うほど音質が向上しています。
そして、アンプのゲインもクロスオーバーの周波数もミッドとツイーターの音量のバランスも色々と調整幅が広まり、非常に自由度の高いセッティングができるようになりました。

唯一の弱点と言えば、ナビの音声案内ってとこでしょうか?
音声は大体が女性ですが、音声案内を出力するのはフロントだけの場合が多く、ツイーターとミッドが完全に分離してしまっている為、ばろんのクルマではナビの音声案内がミッドからしか聞こえません。
高音をカットしているので今までよりモゴモゴしゃべっているように聞こえてしまいます。ガマンすればいいだけの話ですけどね!!!


とりあえずばろんのオーディオシステムはおそらくこのフロントマルチシステムに落ち着くでしょう。
後はサイバーナビを導入してタイムアライメントを取り入れたいとこですね。
これでオーディオにも一区切りできそうです。