ビギナーのカーオーディオカスタムの基礎知識の巻










車においてスピーカーを交換するという意義。
別に馬力が上がるわけでもなんでもなく、内張りに隠れているから見た目が良くなるわけでもない。
だからと言って純正の腐ったスピーカーなんかつけてられません。

最近すっかりカロッツェリア厨になっているばろんですこんにちはw

今まで付けていたカロッツェリアのTS-J160A(だったかなww)
高音域の発音もカロッツェリアらしいクリアなサウンド、ミッドもばろん好みのいい音。ただちょっと低音に弱いのがタマにキズ。
そこで手に入れたサブウーファ。ハイパスフィルターでミッドの低音域をカットし、サブウーファに任せる。

だいぶ満足の行く仕上がりになってばろんのオーディオいじりは終わりを迎えようとしていた。

しかしw

ばろんのオーディオいじりに衝撃が走る一台の下取り車がやってくる。

それが型落ちのノアだかヴォクシーだかであるwwww

その車のスライドドアを開けるとセカンドシートが潔く取っ払われ、代わりにバカでかいウーファが鎮座していた。
600Wのパワーアンプ、キャパシタ2基、そして一体ナンcmなのかもわからないぐらいのバカでっかいウーファ
そして謎の箱が2個wwwwwwwwww

土建屋かなにかの下取りで、室内はとんでもなく汚いうえにくさい。
社長はばろんに室内の清掃を命じた。
シートをすべて取り外し、シートからシートカバーを取り外し洗濯。クッション材のウレタンスポンジも除菌し天日干し。シートカバーは漬け置きして翌日見てみると洗剤入りの水は抹茶のような濁った緑に変わっていたwww

掃除をしていく上でどうしても気になるのはそのバカでかいウーファとオーディオ絡みの部品であろう得たいの知れないたくさんの箱たちwwwwwww
どうせこんな車売っても二束三文。商品としての価値など皆無なのである。

会社からすればたいした金にならない走るゴミ同然なのである。
しかし!ばろんにとっては宝の山にしか見えなかったのであるwwww


それもそのはず!あんなデカいウーファを積んで内装もカスタムしてある。オーディオがいい音でないはずがないのである。
搭載されているHDDナビにGLAYのアルバムが入っていた。
その中でもばろんが好きなSOUL LOVEを聞いてみる。

ばろん「こ・・・これはッ・・・この音はッ・・・!!!!」


まるでグレイがそこにいるかのような臨場感!(いや!居ないけど!)
テルが若返ってダッシュボードの上に立って歌っているかのようなクリアな音質!(今のテルは見る影もなくエラい太ってしまっている!)

タクローが奏で!ジローちゃんが弾ける!あともう一人誰だっけ!?てつや?wwwwwwwでてこねぇw
それからいい加減メンバーに入れてあげたらどうかといつも思うドラムの太ったメガネの人のドラムが冴え渡る!!



とにかくスゴかったのである!音がw
後で聞いた話だが、どうやら岡崎にあるカスタムカーショップのオリジナルスピーカーが付いていたらしい。

早速社長に直訴w



ばろん「あのくさいノアのスピーカーくださいwなんぼか払いますわw」
社長「え?いいよ。タダで好きなやつ外してもってけば?」





ちなみにそのノア(今思えばヴォクシーだった気がする)は、下取りとして入ってきてから売れるまでの間、
どれがどの車の鍵かわかるように鍵にタグがつけられていたのだがそのタグにおやっさんが書いた文字は



「くさいノア」


であるwwwww
まったくもっておやっさんの書きそうな事であるw
頑張ってばろんが内装の掃除してますんで売る時は「ちょっとくさいノア」ぐらいに変えてくださいねw




話がそれたが、社長から直々にオッケーをもらい、仕事が終わってからフロントスピーカー+ツイーター。そしてリアにも同じスピーカーとツイーターがついていたので剥がして強奪w
その際リアにTDプロダクトの文字が見えた。カスタムショップの名前である。



持ち帰ってさっそく付けようと試みる。
が、その前にカスタムショップに詳しいオーディオマニアのそるてぃんさんに相談だっ!

彼曰く、モノとしてはそこそこのスピーカーだが、カロ好きのばろん好みではないとの事。
そして、「それネットワークついてなかった?」との質問。どうやらそのネットワークなる物体の素性は相当イイらしい。

ネットワークってなんすかwwwwwwwwwwwww


TMネットワークが頭に浮かんだが、くさいノアの中に小室哲哉らしき人物は見当たらなかったw
果たしてそのネットワークとは・・・??




ここからまたばろんの悪癖が顔を出すのである。
わからん事があったらとにかく調べ尽くす!

ネットワーク。それはいわゆるクロスオーバーの事だった。
クロスオーバーネットワークとも言う。ようするに呼び方はなんでもアリなのであるwww




↑これがクロスオーバー。なんかデカい!
一体なんの装置なのかと言うと簡単に説明するとこうである。

ツイーターはツイーターの得意な高音だけを鳴らすように
ミッド(普通のスピーカーのほう)は高音をツイーターに任せ、ツイーターが鳴らしているより下の音を鳴らすように制御する。
いわばスピーカーごとに得意な帯域に音を分配するという代物であります。

またクロスオーバーの中でも片方だけの特性を持つものとして

低音を遮断するものをハイパスフィルター
高音を遮断するものをローパスフィルターと呼ぶ。


ハイ(高い)をパス(通す)させるからハイパスです。ややこしいのでごっちゃになり安いですね。ハイパスはローカットフィルターなんて呼ばれ方もあります。

以前の日記でサブウーファを付けた話を書きましたが、サブウーファが得意とするのは低音。
ミッドも低音を担当する事はできますが、音量を上げていくとボゴボゴ言いだします。

つまりサブウーファが鳴らしている低音がミッドレンジのスピーカーから鳴るのは好ましくない。
そこでミッドレンジのスピーカーにハイパスフィルターをかけ、ミッドから低音が鳴らないように遮断します。
その上で、サブウーファが低音を鳴らす。さらに言うとサブウーファにもミッドと同様にローパスフィルターをかければ尚良し。というワケです。

ウーファは高音が不得意なので遮断した方が断然音が良くなります。

ウーファはフィルター通さなくても大丈夫っちゃー大丈夫なんですが、問題なのは高音を担当するツイーター。
ツイーターは低音がとにかく大嫌いです。
中低音をごっそり遮断し、高音だけを通すハイパスフィルターを付けないと壊れます。ホントに壊れます。


というわけで、あのくさいノアから強奪してきたスピーカーとツイーター。
クロスオーバーもセットで付けないとツイーターを壊しかねないという事です。

その日はスピーカーを交換するのをやめて(どうせバッフルボードもなかったし・・・)
翌日の仕事が終わってから改めてクロスオーバーを強奪しました(笑)



それから・・・

クロスオーバーを調べている時、ふと目についたワードがあります。
それは外部パワーアンプの存在。

外部パワーアンプはヘッドユニット(ナビもしくはデッキ)とスピーカーの間に設置するスピーカーの為の増幅装置です。
単純にスピーカーからさらに大きい音が鳴らせるだけの代物ではなく、とてもオーディオカスタムにとって有効なチューニング要素を秘めた部品です。

ちなみにアンプがないとスピーカーは音が出せません。
だからヘッドユニットにも当然アンプは内臓されています。それを一般的にはプリメインアンプと呼びます。
デッキに内臓されてるんなら外部アンプなんて必要ないじゃん!と思うでしょう!?

プリメインアンプは2DINサイズという規格に縛られ、スペース(場所、空間)的な制約がある中でいかにギュウギュウに部品を詰め込むかを考慮されて作られたモノ。
ナビともなればさまざまな配線が行き交う狭い空間の中に無理やり小さなアンプを内臓しているのです。アンプは外部からのノイズを受けやすく、熱も持ち、
大きな駆動力を得るためには当然大きな電力を扱わねばなりません。そうなると当然構成部品にも大きな部品を使わねばなりません。

そこで2DINという規格に縛られることなく、自由な設計で作る事ができるのが外部アンプというわけです。
外部アンプは大電流を扱える事でスピーカーから出る音量を格段に大きくする事ができるだけでなく、プリメインアンプでは出せない瞬発力を得る事ができます。
スピーカーに瞬間的に大きな電流を流せるというのは、スピーカーの振動を自在に操れる事。パッ!と動かしてスパッ!と止める!これがスピーカーの本来の性能を引き出すのです。

外部アンプを付けた事ないほとんどの人が抱く疑問。
実際のところどう変わるの?そんなに体感できるほどアンプで変わるの?

簡単に言うと、変わります。エラい変わります。
今まで何となくしか聞こえてなかった音がハッキリ聞こえるようになったり、この曲ってこんなところでこんな音が鳴ってたんだ。と体感できます。
抽象的ではありますが、音の輪郭がハッキリするとでも言いましょうか。そんな感じがします。


と長々とアンプについて話ましたが、結局何が言いたかったかと言うと・・・
そのくさいノアからスピーカーとツイーターを強奪するだけに飽き足らず、クロスオーバーネットワークに続き、外部アンプまで一式全部かっぱらっちゃったということですwwwwwwww


そしてそれをまるまるそっくりえみちゃんに移植し、カスタムオーディオカーばりの装備をしたえみちゃんが出来上がったのである!w

今考えてもヒドい話だw
スピーカーホールに穴があいているだけの「ちょっとくさいノア」は部品を取られるだけ取られてドナドナされていったのであるwwwwwww



そして意気揚々とスピーカーとツイーターを取り付けにかかるばろん♪
スピーカー交換なんぞ何度やった事かwwwww
楽勝楽勝♪などと思っていたのが。。。
ちょっとくさいノアの呪いだろうか。。。
配線地獄という悪夢を体験するのであるwww



ミッドの方は何の問題もなく装着♪ただしバッフルボードを付けないと組めない為バッフルを購入。
さらに内張りが一部干渉する為カッターで切除!以外にサラっと切れた。

問題はツイーター。
どうせなら美観も損ねたくないばろんは純正のツイーター取付部に上手にインストールしたかった。

そこで考えたのがホットボンド作戦。



これは社外のツイーターを取り付けした画像である。
一見すごく上手についているように見えるが、この裏側は目も当てられない程のホットボンド地獄w
ホットボンドってのは熱を加えるとドロドロに溶けて冷えると固まるロウソクよりちょいと弾力があるような代物。
グルーガンという専用の工具が必要になりますが、とても便利です。接着力が思いのほか弱いので使いこなすにはちょっとコツがいりますが。

そんなこんなで次はアンプとクロスオーバーを繋げば配線完了♪
などと思っていたのですが・・・




この図を見てもらえればわか・・・らないと思いますのでどういうことか説明すると。。。
ナビからのスピーカー出力がまず外部アンプへ。
外部アンプで増幅された音を今度はネットワークでツイーターの帯域とミッドの帯域に分ける。
ここまではお分かりいただけますでしょうか?


ここで既にえみちゃんならではの問題がひとつ。
アンプとネットワークがデカ過ぎて設置場所に困る。
シート下もほとんど隙間がなくて、シートレールを止めているボルトにワッシャーかまして隙間を作ってネットワークを無理やり隠す。
アンプはシート下へ潜れるほど浅く作られていないのでシートの後ろへ設置。これでもうシートを一番後ろまで下げる事ができなくなりましたwwwww


とりあえずここまでは完了。こっからが本当の地獄。

あとはネットワークからスピーカーへ線を繋ぐだけに思える。
純正のスピーカー線は室内からドアへと走っているので単純にそこへ繋げばいいように思える。

だが!

シート下でツイーターに繋がる配線とミッドに繋がる配線が分かれているのである。
これがどういう意味かおわかりでしょうか?

ツイーターはツイーターへ。ミッドはミッドへそれぞれ配線してやる必要があるのです。
つまり配線を引きなおす必要があるということ。
4chアンプでフロントスピーカー+ツイーターを鳴らす際や、今回のような大型のパッシブネットワークを構成する場合はこの配線引きなおしが必須になってきます。






ミッドはミッドのスピーカー配線で、ツイーターはツイーターの配線がそれぞれ別個になってる事を祈りつつ修理書を見ると・・・
1本の線をドア内部で2本に分岐し、フロントスピーカーとツイーターに繋いでいる事が判明。
クロスオーバーを使いたいなら配線を引き直しなさいというオーディオの洗礼を受けたのである。

運転席のシート下から右ドアのスピーカーの+と−&ツイーターの+と−。左ドアにも同じように配線。合計8本もの長い配線を試行錯誤しながら引き回す。
もう2度とやりたくないと思ったw

そして苦労の末なんとか接続を終え、いよいよ視聴の時間!


偶然にもばろんのナビにもGLAYのSOUL LOVEが入っていたのでそれを再生。
あのGLAYの連中がついにえみちゃんのダッシュボードでライブを行う時がやってきたのだ!

しかし・・・!

なんか違うwwwww



なんか違うのであるw
なんかしょぼい音なのであるwwwwww

まぁクソとまでは言わないけどクリアな感じがしなくなった。しかもツイーターはシャンシャンどころかジャンジャンとなんだか曇った音が。
カロッツェの型落ちスピーカーの方がよっぽどいい仕事するじゃねぇかw

でももう元に戻すのめんどくせぇえwwwww

という訳でちょっとくさいノアの呪いのせいなのか苦労の割りにたいしたバックが返ってこずちょっとがっかりなばろん。

ショップオリジナルとか謳ってるけどこのスピーカーはダメだ。運転しながら聞けば聞くほどにどんどん耳障りになっていく。
しかも外部アンプは移植してから2ヶ月ほどで完全に調子が悪くなって取り外した始末wwwww

ちょっとくさいノアの最後の抵抗であるwwwwwww






そしていい加減ガマンの限界に来たばろんは11月の給料が入ってすぐにカロッツェリアのニューモデルを購入するに至ったのでありました(笑)






それがこのTS-C1610AUというスピーカー。
こいつもスピーカーとツイーターが分かれているタイプで、ネットワークが付属しています。
こちらはドアの鉄板裏に隠せるように小さく作られたクロスオーバーネットワークです。
小さくてもちゃんとクロスオーバーです。

ばろん好みのカロッツェリアだけあってさすがの音質。
高音はとてもクリアに(クリアすぎるほどにw)、ミッドもTDプロダクトのでは鳴ってなかった音がアンプ外しても普通に聞こえる。
やっぱ時代はカロですわん♪



とりあえずいいアンプが見つかれば当面このシステムで行こうと思ってます。
カロッツェリアさんありがとう!