えみちゃんはいやらしい子〜その1〜




タイトルがちっとばかしエロいですが、今回は残念ながらプラグ交換のお話です。

最近えみちゃんの燃費がハンパなく悪いっす。パワーもナンだか少なくなってる気がする・・・。
という事で。

もしかしてプラグ??

と思い、取引先の部品屋さんに早速スパークプラグを注文♪

1月はなんやかんやでブレーキパッド1台分、フロント履きのタイヤ、カロッツェリアのデッキ、アゼストのスピーカー等色々買ったので金の無いばろんはイリジウムプラグやらレーシングプラグといった高いプラグを買う余裕は無い!!(と強気になっても仕方がないのだけれど・・・。)
つ〜わけで1本500円ぐらいのNGKのフツーのプラグでいいや。と思いました。

しかしえみちゃんはばろんがビンボーなのを重々知った上で、実はかなりのゼイタク者だったのである。

部品屋が持ってきたのは何とイリジウムプラグ(;谷)ヒャー
純正でイリジウムなんだとさ・・・。



というわけで今回のプラグはDENSOのイリジウムタフ。1本2000円はするかという代物。
卸値だったためもちっと安くはなりましたが、それでも予想外の手痛い出費・・・。



えみちゃん「新品でイリジウムのプラグ買ってくれなきゃイヤ!買ってくれなきゃ別れる!そしたらばろりんなんかもうキライなんだからねっ!!」

ばろん「うえ〜んヤダー!!プラグでも何でも買ってあげるから見捨てないでぇえええぇ(;谷)」


というやり取りの末、尻に敷かれマンのばろりんは泣く泣くイリジウムプラグを買うのでありました・・・。
あぁ、えみちゃんが6気筒じゃなくてホント良かった・・・。そう思った瞬間でありやした☆

早速オウチに帰って付け替えねば・・・。

こっからは付け替え手順です。

3型GT-Sが搭載するエンジン3S-GTE。
その心臓を持つえみちゃんはターボ車のため、インタークーラーからインマニのパイプ等がエンジンヘッドカバーの真上にあるので、インタークーラーとスロットルボディをつなぐ配管を外す必要があります。
次にプラグコードを固定しているブラケット。ボルト3本でヘッドカバーに固定されているのでそれを外します。
んで、コードをヘッドカバーから引っこ抜いて穴を覗くとプラグが見えます。

これを専用のプラグレンチで抜き取ります。そんで新しいプラグに付け替えて作業完了♪
・・・と思いきや。







2番と3番の穴にヌルヌルとしたいやらしい液が(#谷)イヤーン





ヌフフ・・・。ばろんに冷たい態度をとっているのとはウラハラにこのメス犬めぇ!!ワシが乗ってやっているだけでしっかりとヌレておるとは☆まさにツンデレ♪

しかしこんなにヌレてたとは・・・。相当欲求不満だったんだなこの淫乱なアバズレビッチめ☆
お望みどおり今すぐブチ込んでやるッ!!(プラグを)

と、その前に。ブチ込む前にキチンとゴムを付けなくては・・・。

ま、こんなバカな話は置いといて・・・。
実際えみちゃんがヌレているのは欲求不満でもなんでもなく、ばろんもヌレているからといって狂喜乱舞していたワケではありません。
故障です。ばろんはどっちかっていうと

(;谷)ガビーン

って感じでした。

何故なら・・・プラグホールがエンジンオイルで浸っているんですもの

これはヘッドカバーとシリンダブロックの間についているゴムが劣化しているために引き起こる現象です。
整備業界ではこのゴムをタペットカバーパッキンと呼んでいます。
タペットカバーとはエンジンヘッドカバーの事。オイルが漏れないようにシールするためのゴムパッキンの事です。

本当は今回に限っては2番3番のプラグホールのパッキンだけ交換すれば済む話なんですが、ヘッドカバーを開けるついでに全部替えちゃいます。オイルのにじみもだいぶあったしね・・・。

タペットカバーパッキン、プラグホールパッキン、そしてシリンダヘッドボルトにつけるシールワッシャー。この3つは1セットみたいなもんで、今回はこれらをぜ〜んぶ交換します。

ちなみにこのプラグホールのオイル浸りはオイルメンテが悪いとよく引き起こる現象です。
ゴムの経年劣化と相まってゴムの弾力がなくなってヒビが入り、そのヒビからオイルが外へ滲み出てきます。
前のオーナーはオイルメンテが悪かったみたい。買った時もオイルドロドロだったし。

ちなみにプラグがオイルに浸かっていても火花は一応飛ばしてくれます。

でもプラグの寿命は短くなるわ、シリンダーにエンジンオイル入り込んで白煙吹くわ、エンジンオイルは減っていくわで散々です。
オイルがカラッポになるとピストンが焼きついたりと色々メンドくさい事になります。
オイル交換まともにやらない人ほど、そこに達するまで気付きにくい部分である事は確かです。

まぁ・・物凄くオオゲサな話ですが・・・
普通、混合気はピストンの圧縮工程で10分1近く体積が圧縮されます。
それが混合気と一緒にシールから漏れたエンジンオイルがシリンダー内にドバっと入ってたとすると・・・。
圧縮工程でピストンが上死点に達した時、混合気はもちろん10分の1近く圧縮されます。しかしエンジンオイルはどうでしょう?
空気ほど圧縮されやすくないエンジンオイルはピストンが上に上がろうとする力に反発しはじめます。
しかしピストンはクランクシャフトの回転に押されて何が何でも上死点に行こうとします。
すると、力の逃げ場がなくなってピストンとクランクシャフトをつなぐコンロッドが曲がります

コンロッドちゃん「うわーッ!!(グニャ・・・)」

こうなってしまってはもう遅いです。クランクシャフトは折れ、コンロッドは曲がってシリンダーを叩き、コンロッドが折れるとピストンは宇宙を目指して出発します。
そうならないために(宇宙にはいかねえよ)前もって修理するのがばろんの仕事ですネ☆

シール類の交換はヘッドカバー外してパッキン付け替えるだけの単純な作業です。
しかしちょっと大変な事が起きちゃったのでこれは別示します。
詳しくはえみちゃんはいやらしい子〜その2〜参照の事(笑)

シール類交換してプラグも新品に替えて外した部品を元に戻してとりあえず作業完了・・・。

オイルの漏れも解消。プラグも新品に。
そのフィーリングはさすが。エンジンがなめらかに回ります。
まるで直4から直6に乗り換えたようななめらかさ。

チューニングも大事だけどメンテはもっと大事。
えみちゃんとは長く付き合いたいものです。













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