第一印象・・・カックイ・・・





 まだ地上にしつこく居座る残雪を蹴散らすような圧倒的な巨大リアスポイラーに3点フルエアロ。派手すぎず個性を殺さない80φのマフラー。リアにはNissan Motor Sports Internationalのステッカー。ボディのサイドを一線するラインマーカーにはNISMOの文字。タイヤも太く、ホイールはホワイトでRAYS VOLK RACINGの八本スポーク。社外の4段調整式ショックアブソーバーも装備されていた。
 2つしかないドアを開けて中を見渡す。2ドアでも結構広い。ペダルにはレッゾのGTペダル。すべてがばろんの五感を刺激した。まだルキノという名前すら知らない状態だった。一目惚れとはこの事だと自分で悟った。
 あまりにもすごい勢いで「コレがいい!コレが欲しい!」と子供のようにギャアギャアとわめき立てて親と親戚のおっちゃんとディーラーの人に精一杯の気持ちを伝えたが、親にはそれがかえってわざとらしくしているように見えたらしく、「別にコレが来たから気を使ってコレにしなくてもいいんだぞ」といわれてしまった。違うんだって、ばろんはこれが欲しいんだよ。マジで。
 家の中で両親とおっちゃんとディーラーの人がクルマの書類やらを見ている間もずっと外で雪がちらつく中クルマを眺めていた。携帯電話で写真も撮った。それが上の画像。これが記念すべき第一号の俺のクルマかぁとニヤけていたが、クルマをすぐに乗れるというわけはない。免許もないし。この日は「見せに来た」だけで、おっちゃんとディーラーの人はルキノに乗って帰って行ってしまった。

 それからというもの、自動車学校しかり、学校しかり、ばったり友達に会うなりルキノの自慢が始まるのであった(笑)。





 てっきりスターレットみたいなのが来るとばかり思っていたのにまさかのうれしい誤算♪
 兄貴の最初のクルマはどノーマルのスターレットだったらしく「お前はズルい」と羨ましがっていた。
「兄より優れた弟がいるものか!どうだ?悔しいか?ケンシロウ!」という名ゼリフがあるが、この場合立場は逆であった。ちなみにばろんは北斗の拳ではジャギとハート様を尊敬している(爆)
 ところで話は変わるが、ルキノなんて見たことも聞いたこともないクルマだ!と思っている方もいらっしゃると思います。というわけでちょっぴり説明を・・・。
ホントの名前はサニールキノ。日産のファミリーセダンのサニーの2ドアクーペモデルだ。確かに14のサニーにとても似ている。プリメーラにもとても似ている。そして何よりサニーというよりもパルサーに酷似している。エンジンはGA15DEというやつ。日産車は排気量がエンジン名でバレバレなのが特徴で排気量はGA15だから1500cc。
 蛇足だけど、日産ワンエイティは1800ccのエンジンだから名前も180SX。エンジンはCA18DE(T)。現在は2000ccのエンジンであるSR20エンジンのクルマになっている。それじゃあ200SXじゃんか。ちなみに外国向けに2400ccの排気量を持つ240SX(ツーフォーティ)なんてのもある。
 ばろんが乗っていたルキノは1500ccの通常グレードだが、ルキノには上級グレードのVZ-Rというのがある。そのVZ-Rに搭載されるエンジンが他ならぬ180SXのSR20エンジン・・・の親戚にあたるSR16エンジンなのだ!!排気量は言うまでもないでしょう?可変バルブタイミング機構がついていて、最高出力は175馬力。メチャメチャ熱い!乗りたいッ!

 また話がそれましたな・・・。悪いクセだ。

 駆動方式は前輪駆動で、ミッションは5速MT。最高出力105馬力。車重も1トンあるかないか。非常に軽快なクーペです。おまけに燃費もいい。カタログ数値ではなんと19.6km/L!!実際に計測した平均燃費も18km/Lは余裕で走ります。
 今からでも乗りたい人は乗ったらいいのに・・・。誰も知らないから全然クルマの数少ないけど・・。



 ・・・なんか最初ドキュメンタリー口調(どんなだよ)でしゃべっていたのにいつの間にか敬語がまじっているじゃないか!じゃなかった・・。いつの間にか敬語が混じってしまっているのであった。・・・ん〜。こうなったら自分のスタンスでやらせていただこう。文章に一貫性が無くても気にしないでちょ。