荷重移動(初級)



 「かじゅういどう」と読みます。クルマを速く走らせるための大事な大事な絶対的テーマと言っても過言ではないでしょう。詳しい事はじぇんじぇんわかりませんが、何となくさわりだけ説明してみます(弱気)。
 荷重移動は色々な要素によって発生します。その要素とはアクセル、ブレーキ、ステアリング、ロール(横の傾き)、ピッチング(上下動)と他にも色々あります。何でそんな事がとても大事なのか??てか荷重移動って何だよ!?って感じですが、初級では一番わかりやすい自転車で説明します。

 自転車って乗ったことある人がほとんだと思うので共感できる点が多々あると思いますがまさか乗ったことがないなんて人いますかね??ウチのおかんは自転車乗れませんが。。。
 ばろんは高校まで自転車で3年間通っていたのでちょちょいのちょいです。・・・って、自転車の話じゃないですね。荷重移動に話を戻します(;谷)

 自転車で曲がる時、ハンドル切るだけじゃ曲がりません。ハンドル切ると同時に、体を曲がりたい方向に傾けて初めて曲がっていきます。つまり曲がりたい方向に体重が移ってるわけです。自転車では体重移動という言い方をするようですが、クルマでこれをやるのを荷重移動といいます。
 なぜハンドルを切るだけでは曲がらないのか・・・?それはたぶんアンダーステアってやつです。タイヤがコーナリングの限界を感じ、「無理無理!!」と言いながら車体が外側に膨らんで行き、ハンドルを切っても切っても曲がらない。そんな感じです。ていうかチャリでハンドル切りすぎると普通コケますね(笑)。
 タイヤが限界じゃない時ってのはスピードが遅い時です。ノロノロと走っていればハンドルだけで曲がってくれますよね?タイヤのキャパシティを越えていないから体重移動しなくても余裕で曲がってくれるわけです。

 なんとなく感じは掴んでいただけたでしょうか??
 つまり荷重移動とはコーナリングにおいて重要な要素です。そして、先ほどのは横方向の荷重移動の説明。縦方向にも荷重移動はもちろん存在します。それでは縦方向の荷重移動の説明も・・・。


 自転車はブレーキを思いっきり掛けると人間は前のめりになります。小学生の頃なんかは、わざと思い切りブレーキを掛けて後輪を浮かせて「逆ウィリーじゃあ!!」と遊んだりもしてましたが(しなかった?)、後輪が浮くという事は、後輪が支えていた体重をすべて前輪が受け持つ事になってしまいます。これが前荷重。前輪に荷重を掛け、前タイヤが路面に押し付けられる事により面圧と接地面積が上がり、逆に後輪は接地面積も面圧も下がります。この時には、鋭いコーナリングが可能です。なぜなら後輪の接地力がないため前輪を中心軸として滑るように曲がる事ができるからです。コンパスで円を描くようなイメージです。前輪がコンパスの針で、後輪が鉛筆といったところでしょうか。

 逆にブレーキではなく、ペダルを漕いで前進している時はどうでしょうか??ペダルをこいでいる時はブレーキとは逆に体は後ろに押し付けられます。すると前輪の荷重が抜け、後輪に荷重が集中します。こうなると後輪が粘って粘ってなかなか曲がろうとせず、操舵輪である前輪は荷重がすっかり抜けており、ハンドルの入力をうまく路面に伝えることができません。
 しかし、直線で加速する時には後輪に荷重が乗っていないと後輪駆動であるほとんどの自転車は路面にトラクションを伝えることが困難になります。


 ・・・と!!!このように!!荷重移動はクルマの挙動を支配しているのです。面圧、接地面積が大きく走りに関わってきます。中級(があったらね)ではピッチング、ロールなどを考慮した事を書いてみようと思ってます。荷重移動の説明は難しいです。わかりにくかったと思います。絵もきっとわかりにくいんだろうな(笑)