ヒール&トゥ



 ヒール&トゥ。直訳すれば「かかととつまさき」。シフトダウンする際の定番テクニック。ミッション限定テクニックです。
 コーナーに突入する際には曲がれるスピードまでキチンと減速しますが、ヒール&トゥによってシフトダウンし、低いギアでのエンジンブレーキを併用しようというもの。
 また、ただブレーキを踏んでるだけだと回転数が落ちこんで脱出の立ち上がりがノロノロとドンくさくなってしまいます。そこで立ち上がりの事も考え、コーナー手前であらかじめシフトダウンしておくわけですが、クラッチの扱いが下手だとギアをつないだ瞬間に「ガクン!」とクルマが挙動を乱し、最悪の場合ギアを破損したりコースアウトして壁にささったりしちゃいます。そこで、シフトショックを和(やわ)らげてコーナー突入時の姿勢を安定させ、ギアをいたわる技こそこのヒール&トゥです。

 操作は簡単。コーナー手前で右足つま先でブレーキを踏みながら左足でクラッチを切り、右足をギュルンとひねり、かかとでアクセルを煽って回転数を上げ、ギアを一速落とす。んでクラッチをつなぐ。これだけです。
 成功すればマフラーから「ブオオオォン!」とカッコイイ音を鳴らしながらスムーズかつスマートに減速できます。クチで言うのは簡単ですが、やってみると難しいです。ばろんは自分のクルマじゃないとできません(笑)。

 難しいのはこの2点。
1:スピードと回転数の把握
2:ブレーキの踏力(とうりょく)の安定。

 1の「スピードと回転数の把握」ですが、100kmを出すために必要な回転数が、2速では6000回転、3速では4000回転のクルマがあるとします。3速で140kmのスピードを出している時に、100kmまで減速しないと曲がれないコーナーに突入する場合、ブレーキングで100kmまでスピードを落とし、2速100kmの回転数に合わせてやるためにアクセルを6000回転まであおらなければなりません。機械のように正確にアクセルで回転数をピッタリ合わせてやらないとシフトショックでクルマの挙動は乱れます。タコメーターとにらめっこして回転数を完全に掌握してください。1300ccのグレードのコルサにはタコメーターは無いのでばろんは勘でやってます(爆)。

 2の「ブレーキ踏力の安定」ですが、コーナーへのアプローチの第一目的はヒール&トゥをする事ではなく減速する事にあるので、アクセルを煽る事に気をとられてブレーキを緩めるような事はあってはならないのです。ブレーキ踏力はフルパワーかつ、シフトショックをやわらげる。これがベストです。

 ミッションのクルマでさえあれば街乗りでもヒール&トゥは十分練習できます。赤信号で止まる際に5速→4速→3速→2速→1速と順々にヒール&トゥをしながら減速すればいいわけです。勢い余ってアクセルを踏みすぎて前のクルマにぶつからないようにしてくださいねww

 さっきからヒール&トゥ!ヒール&トゥ!と連発しているばろんですが、ばろんはヒール&トゥしてません(何)。右足をぎゅるんとひねってアクセルを煽るのって結構キツいです。そこで、ばろんはトゥ&トゥをやってます。足首ひねる必要はないですが、ちゃんとヒール&トゥっぽい動きはできます。左足はそのままで、右足はブレーキを親指で踏み、アクセルは小指で煽るってな感じです。

 ばろんはヒール&トゥだけはルキノに乗っている頃からず〜っとやっていたのでそこそこできるんですが、ブレーキの踏力は未だ一定にならず・・・。フルブレーキでのヒール&トゥはマジで怖いです。ヤバス!って感じですね(;谷)
ちなみに下の絵すごく汚いですね。絵柄が。というかモデルはばろんの足なんですが・・・。ペダルにLonzaって書くの忘れちまったい(;谷)う〜ん我ながらセクシーなくるぶしだ・・。