デッドニング
最近オーディオいじりにのめり込んでいるばろんです。どうもこんばんは。
スピーカーも交換してついにデッドニングにまで手を出してしまいました。
オーディオカスタムの分野ではすっかりおなじみのデッドニングです。
これやらずしてオーディオ語るべからずと言った風潮になってきている昨今のようです。
で、結局デッドニングって何?って人の為に説明しておきます。
ばろんもそんなにオーディオ詳しい方でもないんでアレですがざっくり言うと
ドアの内張りを剥がしてドアの鉄板に空いてる穴という穴を全部埋めてやる事です。
これがむき出しになったドア。
パワーウィンドウやドアロック機構を取り外す為に空いているサービスホール(御奉仕の穴w)がたくさん空いてます。
整備する上で重要な穴なので純正でこんな大穴があいてるのは当然。むしろ穴が大きければ大きいほど作業性は増すのででかければでかいほうが整備士としては楽なんです。
しかしこのサービスホール。オーディオをいじる上で、ある障害となるわけです。
この障害を取り除く事がデッドニングを施工する意味であるとばろんは考えます。
ばろんが思うに主な障害は二つ。
一つ目。
画像の右側にある丸いの。スピーカーです。
これがデッキからの信号を受け取って振動する事によって音楽が再生されます。
デカい音にすればする程振動が大きくなるのは至極当然の事ですね。
振動がキツくなればスピーカーの土台であるドア本体も大きな振動を受ける事になります。
そうすると今度はスピーカーだけでなくドア本体からも大きなビビり音がしてしまうのです。
トランス系の音楽なんか聞いてると特に低音の「ドン、ドン、ドン」に合わせてドアも一緒に「ビッ、ビッ、ビリッ」などと不快な振動音でビートを刻んできますw
この振動はドアが薄肉であればあるほど顕著になると思います。
よーするにドアの強度を上げてやることが第一の目的。
サービスホールの穴と穴の間の部分なんかは特に怪しいんじゃないでしょうか?
ペラペラでいかにも振動しやすそうじゃありませんか!
ドアの強度上げるといっても具体的にどうすれば・・・?
振動しない事が目的なワケですから重たくしてやればいいのです(・∀・)
イエス!
ドアの強度を上げる事によってドアの共振が無くなり、ビリビリといったビビリ音が消え、さらに土台がしっかりする事により、スピーカーがしっかり動くようになります。
ニュアンス的には音がシャキっとする感じですかね。
二つ目。
もう一つの障害はスピーカー背面から出る音がサービスホールから出てきてしまう事。
スピーカーは正面にしか音を出さない物と思っている方もいると思いますが、実は背面からも同じ音を出しているんです。
スピーカーの音は視覚化すると波形のようになるのですが、波形の周期を360度とした場合、デッキが出した信号が0度なら正面から出る音を正相(0度)、背面から出る音を逆相(180度)といいます。
まぁこれに関しては組んだシステムによって正相が必ずしも0度にはならないのですが、ここでは割愛します。
つまりこの図で行くと、背面からは正相に対して波形が上下ひっくり返った音(それぞれ単体で聞くと同じ音ですが)が出ている事になります。
さらに掘りおこして説明します。
仮に正相の音をステレオで左右二つのスピーカーから再生したとします。
そうすると波形同士が合成された際に人間の耳には音量が大きくなったように聞こえます。
スピーカーの数が増えただけなのでこれは当然の事ですね。
では正相と逆相をこれまたステレオで同時に再生してみるとどうなるかわかるでしょうか?
答えは・・・えwやっぱり?と思いつつもまっさかぁ〜!?な結果です。
正相と逆相をぶつけるとプラマイ0になって無音になるんです。
これはビックリ!
まぁこれは飽くまでも他の要素を度外視した結果論であって、
実際にやろうとすると気温とか気圧とかスピーカーの精度やら向きやらをドンピシャリで合わせた場合に発生する事象なので
完全に無音にするのはデジタルで編集したりしないとかなり厳しい面があります。
しかし、実際問題でスピーカーの背面から出る逆相の音というのは音楽を聴く上で邪魔なだけの存在である事は事実です。
背面から出る音をシャットアウトするのがデッドニングの第2の目的です。
つまり、この背面の逆相の音がドアの裏側を通ってサービスホールをかいくぐって「どうもこんにちは!」と、出てきてしまうとエラい事になるのはおわかりになったでしょうか?
むしろ第2の目的というより、こちらこそがデッドニングの本質と言っていいでしょう。
ようはサービスホールを塞いで逆相がリスナーに届かないようにしてやるのです。
ではデッドニングを施工していきましょう。
まず最初に水が浸入するのを防ぐ為に純正でついてるビニールをひっぱがします。
そして、これがデッドニングでキモになるデッドニングシートと呼ばれる物です。
一昔前はデッドニングシートと言えばコレだったんですが、
振動抑制シートやら吸音材やらデッドニングの技術も色々進化してきているので
一概にデッドニングシートと言えばコレってワケでもないようです。
この銀色は薄く伸ばされたアルミです。
このシートの裏に粘着テープのようなゴム(ブチルゴム)がくっついています。
昔は鉛のシートを使っていたそうですが、今はアルミなんですな。
ちなみに一般的にこのシートの事はレジェトレックスと言われています。
ドアの汚れやホコリを完全に除去して、パーツクリーナー等で脱脂します。
油分が残っているとゴムが上手にくっついてくれません。
レジェトレックスをサービスホールよりちょい大きめに切り(カッターで楽勝)、サービスホールを埋めてはヘラでしごいて粘着ゴムをドアに密着させていきます。
冬場だと寒くてゴムが硬いのでドライヤーであっためながらやると密着しやすいです。
レジェトレックスがびろんびろんにならないように縦に筋をいれておくと良いとか聞いたので一応やってますが結構びろんびろんwwww
まぁいいかwww
この調子でどんどん穴という穴を埋めていきます。
一応こんな感じに落ち着きました。
穴まだ残ってるやんけ!と言う人は実にお目めが良いですね。この穴はドアの内張りをつける用のクリップがハマる穴なのです。
ハーネスは一緒に埋めちゃって結構ですが、問題はドアロックアクチュエーターやドアアウタハンドルなどを駆け巡っているロッド。
このロッドの動きを阻害しないように上手に貼るのが手間かかります。ロッドの可動部が粘着ゴムに接するとロッドがゴムに張り付いて動かなくなるので、
ゴムの裏側にあらかじめビニールなんかを貼ってロッドがスルスル可動できるように対策しないといけません!いけませんよ!!
スピーカーホールからも当然もれてきますので、スピーカーホールも忘れずに。
ばろんは以前スピーカーホールだけはデッドニング処理していたので問題なさそうです。
あとは内張りを元通りにくっつけて作業終了。
効果の程は・・・?
実際やってみたほうがいいんじゃないかな??
レジェトレックスはネットで今かなり安く手に入るし、施工も大して難しい物ではないです。
ただ、施工するカステムショップなんかはそれぞれ独自の理論があってノウハウが違いますので、
自信の無い人や徹底的にオーディオにこだわる人は自分でやらずにショップに出した方がいいと思います。
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