ブレーキトラブルまとめ
メタルパッドのG2ですが、最近峠で知り合った人で、ドリフトなのにスーパー下
りが速い人に聞くと、どうもG2メタルの耐フェード性はスペック表の3分の2ぐら
いしかないらしいです。
つまりどういう事かというと・・。
G2の適正温度はスペック表から参照するとMAX600℃まで対応可能。純正パッドの400
℃を1.5倍の数値です。でも実際はスペック表の3分の2にしか達していないとのウ
ワサ。
400℃の1.5倍=600℃
600℃の3分の2=400℃
バッキャロウ!純正とかわらねえじゃねえか!!(泣)
結局フェードは直らずじまいのままズルズルとグリップをやってます。
何本も連続して走りたい気持ちだけ先行しているが、ブレーキが先に根をあげて
しまう状況。ブレーキが始まらなければすべてが始まりません。だって止まらな
いんだもんwww
んで次にブレーキフルードをDOT4に交換してみる。
結果→フェード発生。
もう何やってもダメなのかぁ・・・?
そもそもの原因が何なのかがまったくわからん。
今までの対策を追っていくとこんな感じになります。
サイノス購入し、ノーマルのブレーキで峠走って湾スカ奥一本目でフェード発生
。ここからしばらくローター真っ赤+パッドから煙が出る状態が続く。
そのまましばらく使用後、パッドが磨耗限界に達してゴリゴリと何かを削るよう
な音を鳴らしながら走る。
上のような状況でディスクが凹んでるとも知らずにM2パッド(\5000)に交換。峠に
てフェード発生。
フェードでなくベーパーロックかと推測しフルードが怪しく思えてきて、Dr.Drive
でDOT3ブレーキフルードに交換(\4000)。その後峠にてフェード発生。
プロジェクトμNSパッド(\6000)を装着。熱フェード発生。やっぱベーパーロック
じゃなくフェードでした。
今度はディスクが怪しく見えてきた。見るとディスクローターの真ん中のへんが
偏磨耗して凹んでいた事がここで判明(ゴリゴリ鳴ってた純正ブレーキの磨耗限
界を知らせる警告板のせい)。
ディクセルの新品プレーンローターに交換(\10000)。
パッドはそのままプロジェクトμ。
ディスクとパッドの接地面積の増加による熱分散効果で、ある程度のフェードは
解消。しかし完全には達しておらず2、3本でフェード発生。
車重が1トンに満たないクルマでこのフェードの発生頻度は明らかにおかしい。と
思った。
ディスクを交換したらパッドも交換がセオリー。M2パッド(\5000)をあわてて購入
。・・・が、フェード発生。
ディスクが原因ではない事が判明?やはりパッド?
今度はブレーキパッドの適正温度に着目してみる。
今まで使用していたのはすべて適正温度400℃。そこで耐フェード性の高いD.Speed
のG2を装着(\7500)。が、峠にてフェード発生。
もう一度フルードの沸点に着目。パッドとディスクの性能を引き出すためDOT4(\
タダ)に変更→しかしフェード発生。
(DOT4フルードは譲ってもらって、交換も人にやってもらったため完全にタダだ
った。)
〜総合的な判断〜
フルード・ディスク・パッドと色々試したが効果なし。原因はもっと別のところ
にあるのか?
これまでか・・・。
と思っていたらハチロクの人がブレーキのひきずりによるフェードじゃないかと
言ってくれた。
ブレーキピストンの摺動不良で引き起こるパッドとディスクの干渉による引きず
りかもしれない。
んでブレーキキャリパーオーバーホールキット(工賃+DOT4込み\23000)にてピス
トン周りのゴムをリフレッシュ。
ブレーキをリリースした際、パッドがディスクをひきずらないようにクリアラン
スをとるのはゴムリングの役目。そのゴムの塑性によってクリアランスをとって
いるため、ひきずりを改善することができる。
ちなみにブレーキを踏んでいない時のディスクとパッドのクリアランス(すき間
)は0.1mm程度なので目視で確認する事は難しい。
ブレーキキャリパーのOH(オーバーホール)にてフェードは多少改善された。
しかし完全ではない。前回と比較すると10%ぐらいフェードしにくくなった程度
。まだまだ十分には走れない。
キャリパーでもなけりゃ一体何なんだ。。。
あれこれ考えても浮かぶ対策はあと一つしかない。
ブレーキ冷却用ダクトの装備(自作\3000)である。
フェードのおさらいだが、ブレーキは運動エネルギーを熱エネルギーに変換して
空気中に放出し制動力を得る。
運動エネルギーが大きければもちろんそれだけ放出する熱も多くなる。
その熱エネルギーがブレーキディスクの容量を超え、放出しきれなくなるほどに
貯まるとフェードが発生する。
また、同時にパッドも熱をもち、300℃に達すると表面のレジンという成分がガス
化。ガス化したレジンはパッド内で膨張しクッションになりブレーキピストンの
圧力を伝達しにくくしてしまう。だからペダルがスカスカする。
釘を打つ時にハンマーがピコピコハンマーだった!というようなもんなのである
!!(わかりにくっ!)
つまり、今のサノスケはディスクやパッドのキャパシティよりもずいぶんと多く
の熱エネルギーが「なんらかの原因」で発生してしまっているという事。
その何らかの原因がわからないのでどうしようもない状態がいつまでも続くワケ
である・・・。熱の発生源がわからないならディスクのキャパシティを超えない
よう常にどこかへ熱を逃がしてやるしかない。
だからブレーキダクトの装着。おわかりですかな??
口調を戻しますww
ブレーキダクトをフロントバンパーから吸ってタイヤハウス内に引き込む方案で
検討。直接ブレーキに当てない理由は色々あります。
ブレーキやタイヤの熱によって走行中のタイヤハウスは想像以上に熱い世界です
。パッドは煙出すほど熱いしディスクは真っ赤。タイヤもグリップし始めると結
構な熱です。
ならばフーフーとその中を冷ましてやればよいのですッ!
38Φのダクトを買ってきてタイヤハウス内にダクトを引き込みました。こんな小
さいので効果あるの!?と思ってる人もいるかもですが・・
人間の体温は36℃くらいですが、40℃のお風呂はめっちゃ熱く感じます。逆に20
℃くらいに設定した冷房はめっちゃ寒く感じます。たった±10℃の世界ですらこ
んなに温度差はあります。10℃の違いで汗はとまります。
タイヤハウスの一番熱いところはディスク周辺で300℃オーバー。外気の気温は暑
い日でも35℃ぐらい。その温度差200℃以上。38Φのダクトから流れ込む空気でも
タイヤハウスを十分に冷却するという算段です。
いろいろと能書きをたれましたが、肝心なのはブレーキダクトの冷却効果があっ
たのかどうかですね。実際のところフェードは確実にしにくくなりました♪
もともとフェードしないブレーキの人にはあまり効果が体感できないかもしれま
せんが、速く走れば走るほど走行風によりブレーキが冷えるので長いストレート
の後のヘアピンなんかがたくさんある峠やサーキットを走っている人達なんかに
はオススメできると思います。
あと、ダクトからは走行風と一緒に小石や砂利なんかも混じって入ってくる事が
考えられるので茶こしとかでフィルターを作るか、ブレーキディスクに直接風が
当たるような方案をしないなどの対策が必要です。ばろんはタイヤハウス内に新
鮮な風を送るだけで効果を体感しているので無理にブレーキに風を当てる必要は
ないと思います。ダクトがハンドルの切れ角を邪魔する可能性もあるし・・・
とまぁこんな感じで現在に至るばろんのサノスケのブレーキですが、まだまだフ
ェードしやがります。フロント過加重になりすぎてるのかな??ブレーキの踏み
方が悪いのかもしれません。
最終手段としては現状のままならスリットローターに変更して、ブレーキ冷却を
キャリパーかローターに直接当てる方案にする。
もしくはAE101レビンの2ポッドキャリパー(もしくはグランツァVのキャリパー)
+82GT用ローター(もしくはグラVローター)が流用できるらしいので熱容量アッ
プ+制動力強化を図ろうかなぁと・・・。
MR2を買うまでのクルマだけど、やっぱり走りながらお金貯めたい!お金貯まらな
いけど・・・。まずはダクト加工してみようと思います。ホースもまだ2mぐらい
残ってるし。
まだ使えるブレーキパッド売りに出すかなw
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